95夜と、アラカンもちょこっと。

95夜「弱虫」
おっ、表紙あるの久々な気がする！(カラー以外で)
…しかし見れば見るほど白龍の頭飾りはこう、どうなっているのかよく分からん…
コマによってついてる位置も若干違(以下略)
あってゆか重版なんですねおめでとうございます。４巻でいきなり版数が跳ね上がるんですよねうふふ。(本屋勤務をいいことに補充で入ってくるたびにこっそり重版数を見ている奴)
１巻が未だに初版で入ってきたりするんですけどそれはどういうことなの……帯ないくせに…(１、２巻の帯は未だに秀逸だと思う)

そんなカッコよく表紙を飾っている白龍の洒落にならない凄惨な場面からいきなり始まる95夜。
炎の中何者かに肩を掴まれ「使命を果たせ」と言われるチビ白龍。
彼が「白龍」と呼び捨てていることから、おそらく肉親だとは思われるが…まあここはまた後で。
顔の傷はこの時なのか？　１コマ目を見ると今残ってる傷跡と同じカンジだからそれっぽいのかなーと思ったんだが、次ページの白瑛と喋ってるコマでは影になってるからなのか見えないんだよなあ。

過去の記憶から白龍を呼び覚ましたのはアリババの声だった…ってうわー「大丈夫か！？」とか起きぬけにアリババくんに言われてぇー。あ、野心でちった。(漫画が違うぞこのネタ)
モルジアナが像を粉々にした後、体力・気力を使い果たした白龍はどうやら気絶した模様。
２本道の試練は抜け、モルジアナに運ばれてきたらしい白龍。
……お姫様抱っこでか。そうだろうそうなんだな。モルさんまじ騎士。

座るアラジンの手元とか白龍の足元に使用済みの皿らしきものが置いてあるので、結構長い事気を失ってたんじゃないかなあ。
そういやアモンの時もアリババくんは布団っぽい布ちゃんと用意してたっけ。
迷宮内で野宿(なんか変な表現だな)する事もあるのかな、やっぱり。
てゆかこの時ランタンに火が灯ってるんだけど、この後の移動時は持ってないんだよな。
アモンの時は光る苔とかあったけど、今回は光源はどうなんだろ。暗いと戦いにくいよねえ。

白龍はまたも助けられた自分にショックを隠せない模様。
まああんだけ一人で出来るもん宣言してたからねえ。
礼儀正しい彼が礼も言わずふらつきながら立ち上がる様子を見て、アリババは心配半分不安半分な顔。
ううん、年が近いとこういう時下手な慰めとかフォローって難しいよねえ。
こういう場面だと逆に年離れてる方が上手くいきそう。

新たに進みだした三人に毎度おなじみザガンがちょっかいに。
「やあ、ザガンだよ！」
……教育テレビかお前ッ！！
にこやかな笑みといい、胡散臭さマックスなんだぜザガン！　
てゆかこれ、声は聞こえてるけど別に姿は見えてないんだよね…？　なのに笑顔を振りまくザガン…サービス精神旺盛だなおい。
あっ村娘ちゃんがいるぜ！　前にぐったりしてたから心配だったけど、今回は割と普通に様子を見てます。……なんかこれ、単にザガンと一緒に試合観戦してる図だよな……
ノリノリで歌まで歌うザガンに(だからどこの教育テレビ)、弱虫呼ばわりされる白龍。
震える白龍に気にするなと告げたアリババだが、その様子がおかしいことに気付く。

「わかってますよ～～～」

白龍　まさかの　号　泣　

がくっと膝をつき、え、これってタダの駄々っこ……

え…ぇえーっ！！？？

主人公組、ザガン、読者の心が一つになりました。
ちょ、ええーっ！！！　白龍マジで予想裏切りすぎだろぉすげいなこのコ！！！！
まさか登場した時は「なんでだよぉ～～～！！」なんて言うコだとは微塵も思わなかったぜ。
いやあ、意表を突かれまくりやわ。

そりゃあザガンさんもたじろぐわけですね。
「あわあわ？」とかお前それ何語だよって言葉を発しちゃうわけですね。
「泣いちゃった？」ていうかそれ100%「泣かせたちゃった？」だよねお前。ヒドゥンワード透けて見えてんぞ。
つうかザガン、この程度でたじろぐなんて下種度が足りねえぞ出直してこい！！！
お前実はいい奴だろ意外とまったくもう！　もっとゲスい奴かと思ってたのに！！(どんな評価)
ここで白龍に変態仮面と吐き捨てられたザガンがこの後全く顔を出さないのですが(展開的に仕方ないとは言え)、彼の心の傷が心配です(笑)
ああいう面倒なタイプは意外と正面から罵られることに慣れてなかったりするからな。あのあとのの字でも書いてたんじゃないかなと思うんだ。そんで村娘ちゃんに心配されたりしてたらいいんじゃないかなもう！

泣きわめく白龍を落ち着かせようとするアリババに白龍は逆に掴みかかり「あんたみたいに自国を放ってシンドリアでのんびりしてる奴がなんで強いんだ？！」と詰め寄るわけですが。
うーん、放るっていうか、バルバッドの王族が国外追放になるように交渉したのはシン様だし(それも処刑からの減刑だから大分軽いよね)、そもそもその原因を作ったのは煌帝国じゃん。まあ白龍もそれは分かってると思うんだけどねー。
なんだろうな、結局「自分は自分の国で死ぬ気で努力してきたのになんで他国で呑気に暮らしてる奴が俺より強いんだ」っていうのがね、納得いかなかったのかなっていうね。
前皇帝の息子、ってことで苦労どころか命の危険もざらったんだろうし、相当ストレスとプレッシャーがあったんだろなー。
でもまあ、視野が狭いよねっ。だってつまりアリババ君に対して(アブマド・サブマドにもだろうけど)「王族なら王族らしく自国に留まって国の為に尽くしてこそだろう」って考えててそれが当然のことだと思ってるってことでしょ？　
外にいるからこそできる事もある、っていう考えがないんだろうなーって。
そりゃーシン様に学びなさいって言われるわ。
…どうにもアリババ贔屓っぽくてすいませんだってアリババ好きなんだもん！(笑)

しかし泣き白龍、すげえ破壊力ですな。
モルジアナ→怪力女
アラジン→チビ助
で一喝しやがるとは。てゆか白龍、キレると凄いんですってカンジ？(笑)
アラジンが凄く大人に見えるよはくりゅうくん。しっかりしておくれよ。
案外最初の回想で白瑛ちゃんの言葉の続きって「よく泣くから」とか「泣き虫だから」とかじゃねえのかこれってぐらいの素晴らしい泣きっぷりでした白龍すごいよ！(褒めてんのかこれ)

しかし今週はここでは　終　わ　ら　な　か　っ　た　。
落ち着いた白龍に対しともかく今は一緒に進もうと促すアリババに対し、とうとう刃物持ち出してきたぜ！
回想での笑顔のアリババを見る白龍の冷めた目がさぁ……いやおまえ、それ羨ましいだけじゃねもにょもにょ。
自国を占領され、追放された王族がどうして笑えるんだ、自分より不幸な立場のはずなのになんでだ、この人と自分のどこが違うんだ、って言ってるようにしか聞こえねーぞー。
うーん、やっぱり白龍は良くも悪くもお坊ちゃんなんだろうな。王族としての矜持がどうたら、とかがあるんだろうな。

とか考えてた…ら……
あ、アリババくんの口から、カシムの名、が……
カシム、の……

カシムー！！！！！

(なんか先週もこうしてカシムの名を呼んだような…デジャヴ？)
うあああああ、アリババくん、性格上きっとそう思ってる節があるだろうなって思ってたらやっぱりだよ。
またこのコは背負おうとしちゃってるよ。
カシムの事になるとさっぱり冷静じゃいられなくなるアリババくんがたまりませんじゅるり。
ねえこのコはどこに行ったら会えるの？　二次元から引っ張り出す方法そろそろ誰か開発してくれよ。
…まあ震えるアリババくんとそれを見守るアラジン・モルジアナを余所に白龍はカシムって誰やねん、て心境だと思うわけですが(笑)

しかしアリババくんの泣き顔はいつ見てもなんでこんなにセクシャルなの？
相棒も書いてますが、グズグズ泣いてるとことかマジやばい。何この性的さ。おかしいって。(あ、私の頭が？)
あ、そういえばアリババくん泣き回数更新ですね。数えなくてもダントツ１位ですよね。白龍が豪快に泣いてくれたのに同じ回の後半でこんなシリアスに泣かれるとは予想してなかったわ。
つーかまあ、半年じゃ傷なんて癒えないよね…こんな、まさかここでカシムへの想いを描かれるとはまさか予測していなかったからマジでぶっ飛んだわけですよ。
アリババの心の誰にも触れられないぐらい深いところに、それでいて傍から見てすぐに分かるような場所にいつまでもカシムがいるのかなあ、とか考えると、ちょっと、すいません私が色々冷静じゃいられなくて言葉が上手く見つからねえんだよチキショー！！ってなるわけですが。
……アリババくんを好きになるひとは大変だ。いやカシアリスト的にはそれでいいけど！(爆)
ごめんカシアリ好きなだけなんだつまり！！！

って白龍、これで改心した、の…？　あらやだまさかの泣き落とし？(笑)
なんかあっさり過ぎてまだ何かあるんじゃないかと疑ってしまうわ。ごめんね捻くれてて！！
あっ？！　ちょ、ま、待て待て待て！
見落とすとこだぞ白龍おまえ「いつも兄や姉や家族」ておおおおおい！！
こんなあっさり大事なワードを落としおって！！　お兄さんいるのか！　いたのか！！

はいここで今週の冒頭にお戻りください。ここで「使命を果たせ」と言っているの、最初はお父さんかと思ったわけですが、もしかしたらお兄さんだったかも、という可能性も出てきたんじゃないか？
この時点で父が亡くなっていて、お兄さんも命を落とす間際で、残された唯一の男児である白龍に対しての言葉、だとするとああまで言ったのに納得いくかなーとか。
まあ単なる辻褄合わせの意見ではありますが。いつ頃この辺の話は語られるかなー。

……12ページの右下コマのアリババくん(「生きてここを出るべき～」って言ってるとこ)の背中がすげえセクシーっていうのを挟み込む隙がなかったぜ…(笑)

って今週も長いよ自分。
いやあちこち興奮しちゃってさぁ。


アラカン。
ここ最近「カンナギガタリ」なアラカンですが。
ちょ、アカチーーーー！！！！
ええ、まあ、性格も見た目も非常に好みでしてアカチぃぃぃぃ！！！！(号泣)
そういやふし遊の時も柳宿が好きだったんだよなぁぁぁあ、渡瀬センセ作品での好きキャラ死亡率の高さっつーたらよぉ……
くっそぅ、オヒカを下した辺りでは単なる「よく分からん奴」だったのにここまで登り詰めるとはちくしょー！！

あと、あの、ホントすいません「お前の炎で～」からのくだりがどうしてもカシアリがだぶってだぶってダメだった。
だから　今　そういうの　ダメなんだって　ば！！！
カンナギの生きろって言葉が、アカチを抱きしめる腕が、アカチの穏やかな横顔が、もう　ホント　ダメだった。
そういや立場的にアカチとカシムって被るのか。
階級が下とか、原動力が怒りだったとか、自分の存在意義を問うている姿勢とか、最期に妹が…と、か……(泣けてきた)

……カンナギはこの後どうすんのかなー。ついてくるのかなー。エミスいるもんなー。
…はあ、アカチ……