忍者ブログ
サークルHHAAの運営するまったり同人ブログ。
[100]  [99]  [97]  [94]  [92]  [91]  [90]  [89]  [87]  [86]  [84

87夜派生小話

87夜読んだら浮かんでしまったのでー。
感想代わりの小話っ。
白龍くんです。
後で感想も書くかもですが、取り急ぎ置いときまーす。
ネタバレ注意ですですよ!!!

あっ、こんなところでアレですが、拍手ありがとうございまっす!!!!
ちょっとジュダルちゃん人気すぎて嫉妬するわ(笑)





喪失の痛みと笑顔の理由と。


 憎まない、そう言い切ったアリババの心が、白龍には理解できなかった。
 何も失わなかったのか? いや、そんな筈はない。
 煌帝国がバルバッドに強いた仕打ちを聞けば、失わなかったものの方が少ないだろうに。
 それでも彼は、憎まないと決めた、そう白龍に告げた。それも、笑顔で。
 詭弁にも聞こえるそれが、しかし何一つ偽りのない本心なのだと、まっすぐに向けられる瞳を見たとき、分かってしまった。

 何故、何故、何故。
 喪失の痛みは、哀しみは、怨みは、身の内をいつだって狂おしく灼く。
 黒い炎のようにいつだって心を支配し、ちりちりと焦がす。
 先代皇帝である父を失った時から、白龍の中の炎は消えていない。
 いつだって、何をしていたって、心のどこかでその痛みが渦巻いていた。
 その痛みを、怨みを、悲しみを糧に、強くなろうと決めた。
 何もかもを投げ打ってでも復讐を果たそうと、自身の命に誓った。
 なのに。

 奪われ、失い、それでも尚笑えるのは、何故なのか。
 どれ程考えても、白龍には分からなかった。
 シンドバッド王の言葉の真意は、どこにあるのだろう。
 彼らの、アリババの下で何を学べというのだろう。
 時間が足りないことへの焦燥感は、どうにも拭えない。けれど、シンドバッドが返事を保留にしている以上、動くことは出来ない。
 何より。
 自分と同じように失ったはずの彼が、それでも笑う理由を知りたいと、知らなければならないと、白龍はそう思い始めていた。


END
 

拍手

PR

お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
非公開コメント
この記事にトラックバックする:
カレンダー
09 2017/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
最新CM
[01/18 van cleef arpels]
[01/18 imitazione cartier gioielli uomo]
[01/18 falso bracciale oro cartier]
[09/20 van cleef bracelet faux]
[09/20 imitazione cartier love bracciale]
カウンター
アクセス解析

忍者ブログ [PR]

graphics by アンの小箱 * designed by Anne